ずっと気になっている モンストの遺伝

写真は

青磁牡丹モンスト 実生株

こんな スゴイ株を どうやって作り出したのか?

凸凹は まるで 細胞周期が狂ってしまったカルスのよう。

今から7年前 ぐうぜん この株の作出者から話を聞くことができました。

この株の父木は 新川青磁(純粋な青磁牡丹)

母木は 村主モンスト花牡丹 

父母とも大疣タイプで 両親の特徴を よく受け継いでいる。

さらに

わが家で 上の写真の 青磁牡丹モンストを 父木(花粉親)に

下の写真の 青磁牡丹を 母木に タネ採り・実生を行った。

結果は

下の写真のとおり

26苗中 すでに5苗(赤丸)に モンストが発現しています。

割合で言うと 19%

苗の生長とともに この割合は さらに上がってくると思われます。

純粋な青磁牡丹を 片親にして

モンストタイプが 発現する と言うことは

学生のときに習った エンドウ豆のメンデルの法則では説明しにくい。

純粋な青磁牡丹が 片親のため

ヘテロで モンスト表現型が出現していることになる。

ひょっとして

ヒトのABO式 血液型のような遺伝じゃあ なかろうか?

仮に

対立遺伝子A・B・O そして M(モンスト)を設定し

A型(AA、AO) ノーマル疣タイプ ※AはOに対して優性

B型(BB、BO) ノーマル疣タイプ ※BはOに対して優性

AB型(AB) ノーマル疣タイプ ※AとBは共優性

O型(OO) ノーマル疣タイプ ※O型が劣性ホモ

以上のノーマル疣タイプの対立遺伝子プールに

対立遺伝子Mを かけあわせることで

M型(MO) モンスト疣タイプ が出現 ※MはOに対して優性

モンストタイプの中には 

激しいモンストもあれば 

疣に1~2ヶ所だけ ちょこんとモンストが出るタイプもある。

Mは 対立遺伝子AやBとの力関係(共優性)によるのかもしれません。

たとえば

AM型(AM)やBM型(BM)は ちょいモンスト

M型(MO)は 激しいモンスト みたいな感じ

あくまで

博士の仮説と言うか 感想と言うか・・・。

ただ 

モンストの凸凹には こまかな凸凹など タイプがあるので

実際は もっと複雑なのでしょう。

また

先輩から聞いた経験談

『モンスト同士を かけあわせても 

 モンストタイプの出現は 3~4割に とどまる』らしい

M型のホモタイプMMは 致死なのかなあ?

だとしても モンスト出現割合が 上がらない理由は

なかなか 説明できない。

謎は深まるばかり

博士の研究・考察は つづきます。