フレームと 蒸しづくり

わが家の 小さな サボテン フレームには

ビニールハウスのような 保温性は ありません。

太陽光が フレームに 当たっている間は

フレーム内の 温度は 上昇するが

太陽光が 当たらなくなれば

すぐに 外気温まで 下がります。

栽培環境の良い ビニールハウスそだちの サボテンを

わが家の 温湿度等の劣る フレームに 入れると

生育スピードは

当然 遅くなります。

それは それで 仕方の無いことですが

問題は 『蒸しづくり』で 大きくなった株。

そうとは知らず 購入してしまうと

蒸しづくり株は

わが家の乾燥ギミの フレームでは

みるみる しぼんでしまう。

いったい何が起こったのか!? 原因が 分からぬまま

とても残念な光景に 立ち会うことになる。

幼苗のときは 蒸しづくりで 良いと思いますが

『一人前の株になっても 赤ちゃん扱い(蒸しづくり)していると

 気孔を 閉じることを忘れてしまう。

 サボテンは 乾燥時に 気孔を 閉じて

 体から水分が 失われるのを 防ぐものですが

 甘やかされた 蒸しづくり株は それが できません。

 気孔の 開閉が うまくできるようになるのに

 長期間の リハビリが必要に なるのです』(博士の所見)

実生苗を1人前に育成するには 

それ相当の年月が かかるハズです。

質素なフレームしか持ち合わせていない 趣味家にとって

サボテン実生苗を 猛スピードで大きくしている育成場は

要注意ナーセリー。

蒸しづくりで大きくした サボテンには

『乾燥に弱いサボテン』など表記して

購入者 納得の上で 取引されるべきだと思います。

写真は

三ツ疣 花牡丹 実生株

わが家のフレームで じわりじわり 生育しています。

毎年 この時期 成長点付近の 疣が変色します。

まるで

打撲でもしたかのようで ちょっと 不安になる。

それでも また

春が来れば もとに戻る・・・はず